小潮ノ月

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笠松、生きる

(1562)永禄五年  笠松、生きる
野辺送りの済んだ次の日、五番番頭の茂吉が、小頭の定蔵の後ろで働く笠松を呼び出し尋ねた。

笠松、あっ母、いや死んだ女将さんば最初に見付けだんだべ?
書置ぎ残して首括った、てのあ本当だが?

え、まさか。
そんな事になってたんですのか?
わて、女将さんにご挨拶してから、何時ものように先代の大福帳見せて貰っていたやんか。
女将さん、書き物してる言うてましたで。
全然、死ぬような素振りもなかったですわ。
わて、隣の小部屋に居たんやけど、女将さんとこに誰か男の人が来てた様や。
話し声がしたさかいな。
これ、箪笥の横で拾うたんやけど、きっとその時来てた人の物やろと思うんや。

笠松は腰に巻いて結わえた布地をほどき、取出した札入れを見せた。

どれ、ちょっと見せでみねが。
はて、何がの書付け..じゃねえよったな。
何だべ。
よぐ解らねな。
まあ、お前が拾ったんだべし、とりあえずお前が持ってだらいいべ。
後で番所の人が来た時に見せだらいいべさ。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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