小潮ノ月

SD(ボークス社)に関するブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

由貴と亀との

(1560)永禄三年  由貴と亀との
旦那様は、すこぶる機嫌が悪い。

お相手は、三人までどすえ。
そやないと御家のお台所が苦しうおますからなあ。
そうそう、小太郎様言うお人から、うちにええ人紹介して頂きました。
旦那様が四人目に手お付けになった時は、最初の御方のお首がそのお人ん所へ届くはずどす。
よろしな。
奥向きはうちが預りますよって、貴方様は、安心してお仕事、おきばりやす。

最初に目通りしたその日に氏忠は、にこやかに微笑む由貴にそう告げられた。

ええい、あの女ぁ ..

氏忠は自分の知らぬ間に周りに張巡らされた蜘蛛の糸を感じた。
息苦しい。
鬱陶しい。
氏忠は、風になびく小柳の様な外見とは裏腹な、妻となる女の中に棲む狐の尾が、三本、やがて五本、九本と増えていくような気がして思わず身震いした。

...

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://h2211g3n.blog136.fc2.com/tb.php/282-11ab2683
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。