小潮ノ月

SD(ボークス社)に関するブログ

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川中島 

(1561)永禄四年 川中島 
部屋の障子戸を開けた陽那は、幽霊のようにぼおっと佇む槻乃の後ろ姿を見た。

槻乃、起きてていいんか!?
具合、どうや?

ああ、お母はん。

槻乃がゆっくりと振返った。

あんなぁ。
うちのひと、幸大様がな、言うたんや。

お前は来るな。
こっから先はお前の来る所やない、もう帰れ ..
あのひと、うちを置いて一人で行きよったんや。

そうか ..

陽那は槻乃の肩を抱き、陽の差込む障子戸を開け、西の空を眺めた。
小春日和の柔らかな風が二人の髪を和いだ。

― ― 了 ― ― 


テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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