小潮ノ月

SD(ボークス社)に関するブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

川中島

(1561)永禄四年 川中島 
幸大、婆様かていつまでも生きておるわけないでな。
人はいつか死ぬもんや。
大往生やないか。
そんでもなあ・・
曾孫の顔は、見せてやりたかったの。

おなごの体て、こないに柔うて、芳しいもんやったんか。
あ、泣いてはる。
悲しいのやろか。
何かまずいこと、したんやろか。

三郎、よう来たな。
元気そうやな。
覚信、いうのか。
ええ名や。
これで我が何時死んでも、お経あげて貰えるんやな。

槻乃様が、笑うて答えてくれた。
お祖母様が言うた通りや。
お祖母様て、まるでお釈迦様みたいやな。

空、あおいな..
うん?
その子ら、なんていうのや?
つきの、ゆき、かな、いうのんか。
え、花輪?
掛けてくれるんか?
ええ子らやな。
大きゅうなったら、わての嫁んなるか?
はは、うなづいてるわ。
ああ、空、碧いな..ええ気持や。

う、和尚はんが来てる。
寺の木魚壊したの、ばれたんやろか。

母上様、何縫うてはるのや?
せつの綿入か?
ふーん。
このそば餅、旨いやんか、熱、熱。

( あかいはな あかいはなゆれてひらいてべにのこう ..)
ねむ、い .. な ..

幸大の視界が真の闇に閉ざされた。

--------------------------------

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://h2211g3n.blog136.fc2.com/tb.php/278-01201a51
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。