小潮ノ月

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由貴と亀との

(1560)永禄三年  由貴と亀との


雛壇に白無垢の由貴が座し、隣に氏忠が、珍しく神妙な面持ちで並んで座っている。

宴がたけなわであった。

しっかしまあ、びっくらこいたべ。
我の殿より先に、こっちさ早ぐ嫁御が来るとはの。
まんだ信じられね。

いつもなら嫌みにも聞える安藤芳正の物言いなのだが、清水安秀は一向に腹が立たなかった。
いや、何を言われても怒らなかったであろう。
ついつい口元が綻んでしまう。

氏規殿にも、良い嫁御が当れば良いのう。

まもなく決る筈なんじゃが。

芳正は答えた。

ほう、それは目出度い。
良かったでねが。



軍師殿の言うにはな、もし嫁御が去る時がきたら、軍師殿は嫁御に付いて行きたい、だど。
氏忠殿は大当り引いた、だじじゃ。

へ、あの軍師殿が言ったのが。
そりゃ良い嫁だば。
で、そいで新郎殿は畏まってらのが?
は、尻に敷かれたんだべが。

なんがかんが、首に鈴付けられだがもしれね。

やるもんだの。

多分、やる。
間違いね。

頼もしの。

はははは ..
やって貰ねば、我達困る。

んだ。

我殿の話だば、嫁入り道具さ、算盤入ってらったど。

パチパチの、あれが?
何んが商売やる気だべが。

やるがも知れね。
いや、案外面白れがもしれねど。
小っちぇ時がら、店どが手伝ってらって聞いだお。

それ、北条家でだば、御側室入れでも居るんだべが?
我、覚えねえな。

いね訳でねべたって、ま、珍しの。
御正室が、商人だんだば尚更だでばよ。

...

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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