小潮ノ月

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小田原へ

(1558)永禄元年  小田原へ

旦那様、ほら。

折角氏忠様から御骨折り頂いた熱海の湯でっせ。
でも、露天風呂て、なんやろな?
まあまあ、こんな豪勢な所に二人だけやなんて。
生涯二度と、あるかどうか判りませんでっしゃろ?
え、そない急がんでも。
お風呂場は、逃げまへんえ。
でも、嬉しおす。

ああ、なんて素敵な夜なんやろなあ。
十六夜の月も出てるし。
ね、旦那様。
ん?
あら、いないわ。



旦那様、頭ぴしゃぴしゃ、しましたん?
おつむりにお湯、先に掛けて濡らさへんと、湯あたりするそうでっせ。

うふふ。
捕、ま、え、た。

ほうら、うちの胸。
こないにどきどきいうてますやろ。
うち、嬉しおす。

槻乃は幸広の手をそおっと、宝物を抱くように自分の胸に誘った。



旦那様、ううん、これからはうちの事、槻乃、とかお前、とか言うて下さりませ。
お約束しましたやろ。
そやないと、うちら、ほんまもんの夫婦になんか、なれしまへんやん。
ね?
ん?
旦那様 ・・
どないしましたん?

岩に背をもたせてそのまま、幸広がのびていた。
どうやら湯あたりしたらしい。
湯の加減だけでのぼせたのかは、 

( うちには、わからしまへん ・・ )

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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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