小潮ノ月

SD(ボークス社)に関するブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

幸せ芝居

(1559)永禄二年  幸せ芝居


二日後の鬼ごっこで、華那は三度目に三三郎を捕えた。

大分判るようになられましたなあ。

へえ。
捕まえるんやない、相手に付いていけば良いんやな。

そういうことや。
心を水鏡みたいに、静かに落ちつかせるのや。
そうすれば相手の気が僅かに変っても、水面が揺れるみたいに感じるよって。
自分の心が相手の心と同調する感じやな。
そうすれば体が勝手に動いてくれるんや。

その後は徐々に徐々に、捕えられるようになった。

( できたやん! )

三度続けて成した後。

うち、もう大分上手く出来るようになったやろか?

笑みを一杯浮べた顔で華那が尋ねた。
三三郎が頷く。

嬉しい。

華那は捕えた腕をそっと相手の首に廻し、引き寄せた。

三三郎様、うちに御褒美 ・・ おくれやす。

・・・

( 恋しとよ君恋しとよゆかしとよ
逢はばや見ばや見ばや見えばや ・・ )

何となく気だるい。
手の隙間から目に入る光が煩い。
ここのところ、三三郎の胸で泳がされた後は、いつもこう。
華那自から、望んで抱かれた事なのに。

は~

さしたる意味も見つからず、華那は溜息をついた。

か~

( ん、烏 ・・ )

・・・

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://h2211g3n.blog136.fc2.com/tb.php/269-f1d344f8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。