小潮ノ月

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小田原へ

(1558)永禄元年  小田原へ

幸隆は本原の館に槻乃の夫となった海野幸広を呼んだ。

幸広殿、婚儀が済んで早々で悪いんやけど、嫁御と一緒に小田原へ行って欲しいんや。

槻乃様と一緒に小田原へ、でございますか?

ん、そうや。
て、槻乃はもうお主の妻やろが。
様つけるの、おかしいんやないか?

は、はあ。
何分まだ慣れませぬ故。

んー、まあしゃーないな。
二人でな、北条の五男坊と六男坊に会ってきて欲しいんや。
良ければの話やが、縁組を考えておるんや。
氏規殿と氏忠殿の所へ誘いを掛けたんやけどな、五月に来たのは家臣だけやった。
氏忠殿なら、来てくれる思ったんやけどなあ、寝込んだんならしゃあないわ。
特に、氏忠殿には必ず会ってきて欲しいんや。

氏忠殿と言えば、うつけとか女癖が悪いと評判でございますが。

幸広殿も聞及んでおるんかいな。
しかしなあ、人の噂なんぞあんましアテにはならへんで。
まあ、人を見るなら、主の嫁は当てになる。
他人と違うて、自我や欲抜きで、見て感じたまんま言いよるでな。

二日後に躑躅ヶ先館へ荷駄が出るよって、甲府までは護衛に混じって付いて行けば良い。
荷は武田へ納める煙硝や。
甲府の御館様の所に寄っていってくれや。
源五郎と 源次郎もおるでな。
小田原へもお目通りをしてな、書状を渡してくれんか。
小田原行は北条にも御館様にも話を通してあるけん、道中危険はそれ程ないはずやけど、念のためカラスを付けるよってな。
顔を知らん方が良いやろ。
符牒は後で知らせるよってな。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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