小潮ノ月

SD(ボークス社)に関するブログ

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華の舞

華の舞
天正十年(1582 )  


華夜叉は、話の合間に何やら唄を入れた。
越後の、子守歌であろうか。

真田の殿様は、こちらの殿様や春日山の御館様の事、 ~ ~ あんじょう気い使うてはるご様子でしたなあ。

華夜叉の顔が、スッと横に、ずれた。
兼続の眼がゆっくり追う。

春日山のお殿様と、 ~ ~  いつかご一緒に烏鷺を如何か、とも言うておられましたなあ。

華夜叉の顔が、元の場所に戻る。
兼続の眼がゆったりと追った。

華夜叉は兼続にそろそろと近づいた。
右手で狐を作り、視線と視線の真下に置く。
眼に力を込めた。

兼続殿。

は。

華夜叉は微かに笑むと、兼続の背後に回った。
頭を手の平でそっと支え、そのまま膝の上にゆっくりと置いた。
耳元で囁く。

・・ 与六 や 。
お前様 ・・  

兼続の口が動いた。

あ、母上 ・・  如何致しましたか ・・ 
ああ、お船も、一緒か・・ 

御館様がお出でになりましたぞ。

殿、が ? ・ ・

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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